スピーカーの鳴らし込みもだいぶ進んでアンプやらケーブルやらを交換して変化を楽しむこともひと段落して、とりあえずいい感じで鳴っているかな、と思えるようになってきた。スパイク間隔がふたまわりほど大きくなったため以前のボードが使えず、スピーカー下の床が弱いことについての対策は残された課題だが、ボードもちゃんとしたものを用意するためにはそれなりの予算を用意しなくてはならないのとスピーカーが前より10kgほど重くなったので一人で移動するのがやや不安なためこれはもうしばらく先になりそうだ。そしてもう一つ気になっているのは、スピーカー奥の天井部分の梁が飛び出しているあたりでなんとなく音が渦巻いて変な響きをしているように聴こえる、という現象である。おそらくはいわゆるフラッターエコーによるものでタイトルにもそう書いたのだが本当にそうなのかは正直よくわからない。この部屋でオーディオを鳴らすようになって、ラグマットとかタペストリーとか、部屋に工夫をすることで音が変わる、それも今まではわりといい方向に、という経験をしてきているのだが、機器奥の壁には手をつけていなかった。いちばんの理由はやはり先立つものがないこと。音調板一組うん十万円とか、ちょっと手が出ない。丸棒の束のような音調機器もそのくらいの値段で売られているが、某サイトを見るとこれを自作している人もおられるようで、それならいいかといえばその工程たるや自分がとても真似できるようなものではない。じゃあ手持ちの材料で予算をかけずにできる対策は?と考えて、ちょうどカーテンが1組余っていたのでそれを活用することを試してみた。吸音系の対策はやりすぎると音が死ぬ、とは多くの専門家が警告しているところだが、まあダメもとで作業を進める。押しピンで壁面にカーテンを止めていくのだが、ピンがうまく刺さるところとそうでないところがあって制約も大きい。また、梁が重なったり隣の部屋との境目の関係で左右で壁面の形状が異なったりで、視覚的にもある程度許容できる止め方を試行錯誤しつつその都度音出しをしてみて良さそうな配置を探したところ、とりあえず写真のようになった。梁付近の音のグルグルはだいぶ改善して響きも良くなったような気がする。見た目は取ってつけた感がありありであまりいいものではないが、高価な音調ボードを自由に使える日を夢見つつ、今後も工夫していきましょうか。

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