ひさしぶりにカルヴァドスを買った。飲みながら何を聴こうかな、と、探して目に付いたのが2枚の”我が祖国”。酒と曲に何の関係も共通点もないが(笑)。クーベリックの来日ライブ録音とノイマンの録音で、この曲はもう1、2枚CDを持っているような気がするが、とりあえず手元にあるのはこの2枚。ノイマンの方は、同じ録音のアナログも持ってるがこれまた事情により今聴ける状態にない。飲み始めながらクーベリックの方から聴く。うーん、ザ・正当。ただ、ライブって言うわりには、オケのノリが良くないような気がする。録音もおとなしい感じで、なんか物足りないかな。NHK録音だとこうなるんだろうか。サントリーホールの椅子ってすごく座り心地が良くて、この演奏だと、聴きに行っても途中で寝入っちゃうかもしれないなあ、なんて考えながら聴く。続いてノイマン。うわ、圧倒的。まあ、録音の差かな。1975年の録音のデジタルリマスター版だが、むかし的な意味で、音が、いい。どんどん前に出てくる音たち。まあ、アナログでもさんざん聴いた演奏なので、思い出補正もかなりかかっているのだろうが、この演奏が、やはり自分にとってのスタンダードなんだと思う。カルヴァドスの酔いも適度に回ってきていい気分。客観的な評価にノスタルジーが勝るようになると、もう自分も老境なのかな、と考えてしまう。抗ってどうにもなるものでもないのだが。それにしても2枚のCDを聞いて思うのは、チェコフィルのクラって、独特の響きがするよね。なんであんなにリードの地音がそのまま響くような吹き方をするんだろうか、ってしばし考える。価値観が違うのかなあ。
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<わが祖国>、ノイマンも素晴らしいですが、私のお薦めはスメタ―チェック指揮チェコフィルです。是非聴いてみてください。
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